第五法則(優しくなる)について書きます。

みなさんは、「優しい人」という言葉に対して、どのようなイメージをお持ちでしょうか。お菓子のケーキみたいに甘い人でしょうか。それとも、鳥の羽毛のように柔らかな人でしょうか。
私のイメージはちょっと違います。それをこれから述べたいと思います。

(1)気弱さの言い訳けは、優しさではない
気弱に微笑みながら、なんでも他人に譲ってしまう人がいます。そういう人を「優しい人」だと呼ぶことがあります。でも、気弱さゆえに自分の意志を持たずして、なんでも他人に譲ってしまうのは、私は優しい人だとは思いません。それはただの気の弱い人です。

(2)本当に優しい人は、強い人
本当に優しい人というのは、強い人だと思います。
それは単に、腕っ節が強いという意味ではなく、心が強い人を意味します。自分が強くなければ、他人を守ってあげられませんし、他人に優しくすることもできません。強さがないと、孤独にも耐えられません。

(3)相手を認め、許す
優しい人には、相手を認め、許す寛容さがあります。人はそれぞれみんな違います。優しい人にはそれらを大きく包み込むおおらかさがあります。

(4)言わない優しさもある
些細(ささい)な間違いならば、あえて指摘しなかったり(相手が間違いに気づくのを待ちます)、相手が言って欲しくないことを、あえて言わない優しさもあります。

(5)与える優しさ
相手が望むもの(事)を与えます。「快」を与え、「不快」を取り除いてあげます。

(6)厳しさも優しさ
相手のためになるならば、時には厳しさも必要です。「ダメ」なことは「ダメ」と言います。厳しいことは、そのまま辛いことではありません。今、甘やかして、後でもっと辛い目にあうこともあります。

自分が優しい気持ちでいると、相手にもそれが伝わり、相手も優しくなります。こちらが攻撃的になると、相手も身構えて攻撃的になってしまいます。

それでは、また。