人は誰でも、不自由よりも自由を好むと思います。
人類史上で一番不自由だったのは奴隷です。奴隷は自由を拘束され、報酬をもらわないで強制労働を強いられました。
会社員にしても、住宅ローン等の負債があれば、労働してローンを返済することが義務付けられて、労働することをやめることができません。これは、奴隷よりはずっと自由があるものの、ある意味、会社の奴隷ということが言えるかもしれません。
 さて、本当に不自由よりも自由が幸せかというと、そうでもないと思います。作家の村上春樹さんが言われていましたが、「人間は窮屈なことを好む」傾向にあるそうです。
確かに、毎日が休日だったら、人は何をして良いかわからなくなるし、お金も浪費してしまいます。また、仕事をするのと違って、適度な緊張感を保てないかもしれません。
人は組織に所属したりサークルに所属して、その分自由を奪われますが、思考と行動が単純化されることを好む傾向にあります。
自由の国アメリカでは、日本で暮らすよりも、ずっと厳しい環境にあると思います。自由には義務が生じます。自由競争が激しくなると、それだけ頑張ることが求められます。貧富の差も過去の日本よりも大きいです。
 趣味を行ったり、ボランティア活動をするためには、自由な時間が必要です。仕事に追われ、休日出勤をするような状態では、自由な時間はもとより、休息の時間もとれないことになります。
 最近、アベノミクス効果で株価も急上昇して景気が回復する傾向にあると言われていますが、まだまた不況の嵐が吹き荒れている状態だと思います。こんな世の中で、自由を手にするのは、困難なのかもしれません。

それでは、また。

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