人は大人になると、生活のため、収入を得るために働かなくてはならない。特にサラリーマンのほとんどの人は、収入を得るために働くと考えるだろう。これは、事実である。しかし、働く意義を考えた場合、働くのは収入のためだけではない。長年働いてキャリアを積み上げていくと、技術も知識も向上し、仕事をコントロールすることができるようになり、ますます仕事が面白くなる。それに伴い、人格も向上する。仕事の能力は自己管理と手順、経験、情報分析、発想に関わってくる。また、仕事は生活の大部分を占め、自己実現に大きく関わってくる。顧客に納得のゆく品質のもの、または期待以上の品質のものを提供し、喜んでくれるところを見ると、大きな満足感が得られ、仕事の楽しさを知ることにつながる。日本では高度経済成長期時代から終身雇用という制度が定着してきた。それが近年崩れつつある。経済が右肩上がりに成長していた時代においては、仕事の量が次第に増え、社員全員に仕事を与えることができた。また、その時代では産業の発展する時間が、現在よりもゆるかやだったので、会社は社員を終身雇用しても会社が持ちこたえることができた。しかし、現在においては、終身雇用は夢物語となった。時代の変化が早すぎて、その変化に対応するため、会社の寿命が短くなり、終身雇用まで会社が存続できないのである。また、有能な若手社員を常に獲得し、会社にとって戦力にならなくなった老齢の社員のクビを切らなくては、もはや会社は存続できない時代となっている。また、時代の急激な変化に対応するため、新しい技術を常に取り入れていかなくてはならない。給料以上の仕事をすれば、それは会社の利益に貢献したことになる。会社で出世する人は間違いなく、給料以上の仕事をしている人である。この「給料以上の仕事をする人」がプロである。この「仕事のプロ」たちは、会社に貢献したことになり、ひいては社会に貢献したことになる。また、仕事は単純作業よりも頭脳労働の方が収入の単価が高い。我々はキャリアを積み、収入の単価を上げていくべきである。また、担当者よりも、リーダー、管理職者の方が単価が高い。収入はピラミッド構造になっている。給料の差は見識(物の見方、考え方)の差である。また、仕事をライフワークとして考えた場合、それは短距離走ではなく、長距離走である。もちろん、職業はサラリーマンだけではなく、自営業の人等、さまざまである。常に仕事のプロとして創意工夫をし、生産性を上げていけば、日本という国や国民がもっと豊かになれると思う。
それでは、また。
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