人はよく、悪い事でも程度が小さいと「そんな些細(ささい)な事はどうでもいいじゃないか」と言います。
私は少し違って、「あるべき姿」と「ベクトル思考」で物事の良し悪しを考えます。
 まず、「あるべき姿」とは、物事が理想の姿や行動になっている事を意味します。「当たり前の事を当たり前にやる」ことでもあります。
 次に、「ベクトル思考」とは、私が考えた言葉ですが、物事の良し悪しを「程度」ではなく、「良い方向に向かっているか」で判断する考え方です。方向が「悪い方」に向かっていれば、程度、頻度が小さくてもダメというわけです。
 このように考えれば、「些細な事」でもベクトルが悪い方向に向かっていればダメと判断されて、物事の良し悪し(あるべき姿)が明確にわかるようになります。
 些細な悪(悪い習慣)を積み重ねればやがて、大きな悪になり、取り返しのつかない事にもなりかねません。物事はエスカレートします。人は現状に慣れてしまえば感覚が麻痺(まひ)してしまい、悪い事を悪い事だと認識しなくなります。
 集団心理もそうです。昔、「赤信号、みんなで渡れば青になる」という言葉がありました。
自分だけは、しっかりした判断基準で物事の良し悪しを見極めて行動したいものです。

それでは、また。

今月の曲
「風の便り(男声版)」(オリジナル)

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