江戸時代に、士農工商という身分制度がありましたが、農民の生活は苦しいものでした。でも、農民の下には「穢多(エタ)・非人」という賎民(せんみん)がいました。
 私は自分よりも能力が低かったり、不幸だったり、容姿の悪い人がいることで相対的に優越感に浸ることを、穢多・非人効果と呼んでいます。
 これは、私の意図からすると褒められたことではないのですが、心の支えとして現実にはあるのではないでしょうか。
 ちょっとずるい考え方ですが、人には見栄や虚栄心があり、相対的な幸福を求める場合があります。他人と比較して、自分の方が幸福だとか、自分の方が優れているという考え方です。
 以前、私は「よい人になりすぎない」という事を書きました。この相対的な幸福を求めることで、それが心の支えになって、心のエネルギーが増幅されるなら、それもありかなと思っています。
 でも、最終的に目指すのは、絶対的な心の幸福だと私は思っています。相対的な幸福をステップとして、絶対的な幸福を目指せたら、それはそれで良いと思います。

それでは、また。

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