人は物に満たされてしまうと、気が緩んでしまって能力が発揮できないことがあるようです。また、目的よりも道具等の環境が先行してしまうと、本来の目的を達成することができません。
 あるお金持ちの人が、音楽(特にDAWのコンピューターミュージック)をやりたいと思って、高級な機材一式を揃えましたが、ほとんど使わなかったそうです。その人は特に音楽の才能があったわけではないのに、興味本位でただ、機材を揃えただけでした。
 楽器をやるにしても、高級な楽器に買い換えたあとに、あまり演奏しなくなった人がいると聞いたことがあります。これは、安い楽器で練習していた頃のほうが、ハングリー精神が働いていたことを物語っています。
 私について言えば、私もDAWをやりますが、性能の低いパソコンを使って、安い音楽用ソフトを使っていた頃のほうが、積極的に曲作りに励んでいました。その頃は楽譜作成用ソフトも持っていなかったので、手書きで楽譜を書いていました。今は比較的高性能のパソコンとプロも使っているソナーというWindows用の音楽作成ソフトを購入しましたが、ほとんど使わなくなりました。そんなことでは駄目だと自分にも言い聞かせていますが、制作にかける時間がとれないのと、音楽制作意欲が薄れてしまっています。
以前はシンガーソングライターというソフトを使っていましたが、そのときはとにかくコンテストに応募するという目的もあり、睡眠時間を削って夜中に作成したりしていました。今ではその気力がありません(駄目ですね)。
 勉強や仕事をするにしても、ハングリー精神が手助けをして、やる気を出しているような気がします。
中学時代は勉強にかなりの時間を費やしていましたが、そのとき使っていた机は、クラスの中でも一番安い、ベニア製のものでした。私の母親は、勉強するには立派な机など必要無いという、現実的な考え方の人でした。ある意味、立派な考え方だと思います。
 心のエネルギーを出すには、満たされていないというハングリー精神が必要だと思います。

それでは、また。

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