この世の中は、いろいろな競争で満ち溢れています。私たちは、小さな頃から勉強において競争を強いられています。社会に出れば、仕事の成績での競争が待っています。会社においても生き残るための生存競争があります。
 私は中学生のとき、部活でバスケットボールをしていましたが、地区予選大会で優勝候補のチームに1点差で勝ちました。「運も実力のうち」などと言いますが、一点差では実力に大差はありません。それでもスポーツなどの試合では、たった一点差でも勝ちと負けに大きく分かれてしまいます。私たちの先輩は、北海道大会で優勝しましたが、そのときの優勝決定戦はすさまじい試合でした。先輩達のチームは残り3秒でハーフコートからブザービートのシュートを放ち、そのシュートが決まって同点に追いつき、延長戦で3点差で逆転勝ちしました。
バブル経済のときにも、バブルの恩恵を受けられた者を「勝ち組」、受けられなかった者を「負け組」などど呼んだりしていました。
 でも、それまでしても、本当に競争が必要なのでしょうか。関東地方の都心部では、子供たちは勉強において相当なプレッシャーをかけられていますが、私の育った北海道では勉強において、それほどのプレッシャーはかけられていませんでした。勉強をしたいものは、みんなのびのびと(または必死に)勉強し、私の通っていた高校からは東京大学に現役で2人合格者が出ました。
私の母は高校時代に陸上競技で100m走と400mリレーの種目でインターハイ(全国大会)に出場しています。インターハイに出場するには、北海道大会で優勝しなければなりませんので、その練習は並大抵ではありません。
練習では、吐く寸前まで走りこみをしたそうです。
 そんな母が言っていた言葉ですが、「練習の敵は相手ではない。弱い自分の心と闘いなさい。競争するのなら、自分と競争しなさい」と言っていました。
また、ある人は「人は勝ち負けだけでは決められない。だから『勝つ』という言葉は好きじゃない」と言っていました。私はそのとき「勝つ」という言葉が好きでなければ「負けない」という言葉を使えばいいと答えました。
確かに「勝つこと」ばかりが大切ではないかもしれません。勝たなくても「負けない」ということもあるかもしれません。
人それぞれに長所と短所があります。その人の人柄は、その長所と短所を総合したものです。
また、人の能力もさまざまです。一面を見ただけでその人を評価することはできません。
 勝つことと負けること、それ以外にも大切なことがあると私は考えています。

それでは、また。

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