最近、若い人を中心として、「~じゃネ?」とか、「~なくネ?」などという言葉が流行っています。
それをまねて、その人の母親も使うようになっているようです。私の年代には、耳に障(さわ)る言葉です。
私は学生時代に埼玉県に住んでいたのですが、横浜弁の「~ジャン」という言葉が若い人の間で流行し、私も使っていました。
日本人は、「和」を尊重する国民性があります。「出る杭は打たれる」という言葉があるように、皆、均一であることが美徳とされる傾向があります。バブル経済前には「日本全国みな中流」という言葉もありました。現在では、格差社会がはじまり、そのようなことはなくなっています。
ここで、私が言いたいのは、自分としての「基準(=ものさし)」を持っているかどうかということです。
多数の人が、テレビやインターネットで垂れ流される最新情報をチェックして、流行を追います。それ自体は悪い事ではないと、私は思います。
ただ、自分なりの基準を持っていないと、マスメディアに都合のいいように操(あやつ)られてしまいます。
それ相応の年齢になったら、流行を追わずに、自分なりのステータスを持ってもいいような気がします。
私が基準としているのは、釈迦仏法の八正道です。とは言っても、私は仏教の信者ではありません。
八正道(八つの正しい道)とは以下です。
(1)正見・・・正しく見ること。
(2)正思惟・・・正しくふるまうこと。
(3)正語・・・正しい言葉を話すこと。嘘をつかないこと。
(4)正業・・・正しく行うこと。
(5)正命・・・正しく生活を営むこと。
(6)正精進・・・正しく実践すること。
(7)正念・・・正しく思うこと。
(8)正定・・・正しく集中すること。
私は、四角四面に何でもバカ真面目にやればいいとは言いません。私も歩行者のときは信号を無視することもありますし、規則を守らないこともあります。それでも、人は行動するときには、正しい基準が必要です。
みなさんも、自分なりの基準を再認識されてみてはいかがでしょうか。

それでは、また。