この世の中、不要な物や無駄であふれています。アイディアグッズにしても、その中の約9割は実際には役に立たなかったり、無くても不便を感じないものばかりです。
ただ、この世の中の無駄な物をすべてなくしてしまうことには、私は賛成できません。
無駄な物の中にも、良い点はあります。
たとえば、テレビのバラエティー番組は無くても不便を感じませんが、意外な知識が得られたり、人の人情を知ったりすることがあります。バラエティー番組をぼーっと見ていると、心の疲れが癒されることがあります。
また、友達とする無駄話もコミュニケーションの役割を果たしますし、それで心が通い合えば、ここ一番というときに気兼ねなくお願いをすることができることがあります。
贅沢をすることも、ある意味無駄なことです。でも、より良い快適さを求めて心の安らぎが得られたり、ストレスが解消されたり、英気を養う充電ができたりします。
美術館に行って、美を追い求める芸術作品を鑑賞したり、今では贅沢とは言えませんが映画を鑑賞することも意味のあることだと思います。
ユーモア等の笑いは、心の潤滑油になります(ただし、過度なオヤジギャグはハタ迷惑になるので控え目に)。「ユーモア」とは英語では”humor”と書きますが、私が思うには「人間性」という意味にもとることができます。
無駄だと思われるお付き合いも、流れにまかせていると新たな発見があったり、物事がスムーズに流れる手助けになることもあります。
現代社会では無駄を排除して合理性を高め、生産性を上げることにみんな必死です。確かに、この超スピード時代に生産性を高めていくことは大切なことです。
でも、一歩立ち止まって冷静になり、あたりをよく見まわして、自分を見失わないようにして、自分のリズムを保つことが大切だと思います。

それでは、また。