第二法則(絶対は無い)について書きます。

たとえば、数学の世界の中では1+1=2は絶対です。
でも、私たちは自然界で生きています。自然界には絶対はありません。
自然界は偶然の積み重ねでできています。
・勉強しても、試験に絶対合格することもなければ、絶対合格しないこともありません。
・現在の恋人と絶対結婚できることもなければ、絶対結婚できないこともありません。
・私たちは明日、絶対生きていることもありませんし、絶対死んでいることもありません。
自然界や私たちの生活の中に「絶対」を持ち込むと、かなり窮屈に生きることになり、「~ねばならぬ」に縛られることになります。

(1)どちらに転んでも良い状況を作る
自分の意思で選択できない場合、「どちらに転んでもよい」状況をつくっておくのは楽な生き方です。
どちらに転んでもよいというのは、ただ、道が二つに分かれているだけで、どちらを選択しても、その結果、選択した先に道があるだけです。

(2)人の脳はかなりいい加減に作られている
人の脳は、バランスを保つために、かなりいい加減(よく言えばファジー)につくられています。私たちの認識も、かなりいい加減にできています。
「絶対」を考えずに、多少、成り行きに任せた方がうまくゆく場合があります。

(3)完璧な人はいない
人間、誰もが間違いをおかします。脳自体が完璧につくられていないからです。人間である限り、1人として完璧な人はいません。

それでも、「絶対」が死活問題の場合があります。
そういうときはもう一度、それが本当に死活問題なのか考えてみる必要があります。考えてみれば、それが大した問題ではないことがわかる場合や、他の解決策が見つかる場合もあります。

故、松下幸之助さんの好きだった言葉があります。
「人事を尽くして天命を待つ」

それでは、また。